ネットワークビジネスの会社が多く存在している中で、やはり気になるのは「報酬プラン」
ではないでしょうか。多くの人がその会社でビジネスをスタートする上で重要視している項目です。
そりゃそうですよね。
どんだけ各自が頑張っても報酬プランが悪かったら収入となり得ないですし、私たちは権利収入を得るためにネットワークビジネスをしています。
今回は、各報酬プランを詳しく説明し、それぞれのメリットデメリットをお伝えします。
そして、実際に初心者が一番稼ぎやすい報酬プランはどれなのかを説明していきます。
報酬プランは大きく分けて4つ
ネットワークビジネスの報酬プランは各会社独自の報酬プランを組み合わせたものがありますが、大きく分けて4つあります。
ステアステップ

「ステアステップ」はネットワークビジネスが流行し始めた頃に一番勢いのあった報酬プランです。「多段階方式」や「代理店方式」と言われることもあります。
自分が登録した会社から製品を会員価格(割引価格)で仕入れて、定価で販売しその利益を得るシステムです。つまり、差額が会員の収入になっていく仕組みですが、組織で発生する製品の
売り上げの利益は、会員の売上の成績に応じて分配していくという方法を取ります。
ネットワークビジネス(MLM)におけるステアステップは、タイトルによってもらえる報酬の上限がかわります。
タイトルが上になればなるほど、もらえる報酬の上限も高くなります。
さらに、ダウンの会員に分配した後に余剰となった分は、高いタイトルの会員がもらえる仕組みになっており、このシステムによって上のタイトルの会員が高い収入を得ることができるようになるのです。
このように高いタイトルをもっている人が、段階的にもらえる報酬があがっていくのが階段に似ていることが、ステアステップという名前の由来になっています。
しかし、会員が作る組織の中に同タイトルがいると、差益がゼロになってしまい、
報酬は得られなくなってしまいます。その為、ブレイクアウェイと組み合わせて
用いられることが多いです。
メリット
・高収入の可能性: 努力次第でタイトルが上がり、報酬率もアップするため、高収入を目指しや
すい仕組み
・組織力の強化:昇格あり、降格ありなので実力のある人だけがグループに残ることで、
組織力が強くなる
デメリット
・初期の収入が不安定: タイトルが低いうちは報酬率も低いため、初期の収入は不安定に
なりがち
・高い販売スキルが必要: 安定した収入を得るためには、自身だけでなく、ダウンラインの
メンバーにも高い販売スキルが求められる
・降格の可能性:タイトル維持条件が厳しいと降格してしまう可能性がある
・コストがかさむ:タイトル維持のための買い込み発生する場合
・収入減:ダウンが成長しすぎると、自分の収入が落ちてしまう
(同じタイトルのダウンからの報酬は0)
タイトルの降格や買い込みが発生する点など、やはり初心者には精神的にも金銭的にも
厳しそうなプランと言えるでしょう。
ブレイクアウェイ
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ブレイクアウェイは、昔からある大手のネットワークビジネスの会社で採用している報酬プランです。
ブレイクアウェイはその名の通り、(break away)→分離、独立するを意味しております。
ある条件を満たすダウンが出てくると、そのダウン以下のメンバーは自分の組織から独立してしまいます。
一見報酬が減るように聞こえてしまいますが、ブレイクアウェイはこの独立したダウンさんが多ければ多いほど報酬が上がる仕組みをとっております。
メリット
・育成による安定収入: 自身が育成したグループが独立後も売上を上げ続けることで、
安定した収入を得られる可能性がある
・リーダーシップの発揮: メンバーを育成し、グループを成長させることで、リーダーシップを
発揮する機会が得られえる
・組織の拡大: グループの独立は、組織全体の拡大に繋がる
・アップよりも多い収入:自分自身が独立することでアップより収入を増やすことができる
ネットワークビジネスでは、紹介者よりも稼ぐことはできないという認識を持っていると
思います。
しかし、ブレイクアウェイなら、自分自身が独立したグループになることで、自分がトップとなって組織を作ることができます。それは言い換えるとアップよりも収入を増やすことができるので、モチベーション上がりますよね。
デメリット
・タイトル獲得必須:タイトルを獲得しないと収入を得ることが難しい
・ 育成の負担: ダウンラインの育成には時間と労力がかかる
・ 離脱(独立)による影響: 育成したグループがブレイクアウェイ(独立)すると、
直接的な自身の販売実績にはならなくなるため、収入が減ったり、
組織再構築が必要になる場合がある
また、独立によるボーナスよりもダウンが無くなったことによる損失
のほうが大きい
・経費増大:タイトル維持のための買い込み発生し、費用がかかる場合がある
特にダウンが独立することは、各個人の能力が高く、プロ意識の高いメンバーであるのでよいことなのですが、収入が入らなくなってしまうのは多大な損失になってしまいます。
そしてこういった独立が起こるということはダウンが減ってしまうため、常に自分は集客し続けないといけません。
ネットワークビジネスの本質は、「人を育成する」ことです。
本来は育成や教育、仕組みづくりに力を注ぐのですが、そこに時間を割くことができないのは、副業レベルで取り組むには難しいのではないかと感じています。
バイナリー
1990年後半から流行りだした報酬プランで、多くの会社はバイナリーの報酬プランを採用しています。
バイナリーとは、 枝分かれが必ず2つのラインで構成されている報酬システムです。
これまでの統計結果より、どんな参入者でも新規で2人を紹介することはできるだろうという思想で作られた報酬プランのようです。

このプランは組織構築において左右2つの系列(ライン)を基本とするのが特徴です。
自分から2系列しか出せませんので、3人目の紹介者は1人目の下につけることになります。
このように基本は左を優先してつけていきます。
1人目の人から見ると、何もしなくてもメンバーが増えたことになり、これを「振り落とし
(スピルオーバー)」と言います。
このようにして、あなたの上下にいる人が協力し合ってラインを縦に伸ばしていくことがバイナリーの特徴です。これをチーム戦などといい、「チーム戦だから初心者でも組織ができやすい」
などと説明されることも多々あります。
この取り付け方法には「オートバイナリー」と「指定バイナリー」といった二つの方法があり、どちらかによって配置も変わってきます。
また、バイナリーの特徴の1つとして、左右小さい方に準じた報酬になります。
左側にたくさんの人数がいても、右側がゼロであれば、報酬はゼロということになります。
「左右均等に伸ばしていきましょう」と言うのも決まり文句のようですね。
更には、バイナリーには「パワーライン」と呼ばれるものがあります。
これは組織図上で、系列の片側(主に左側)が急速に成長しているラインのことです、
パワーラインは以下の要因で形成されます。
・アップラインからの紹介: あなたの直上の紹介者(アップライン)が積極的に新規会員を
紹介し、あなたの片側の系列に配置することで、そのラインが
自然と伸びていく。
・ グループ全体の活動: あなたの系列のメンバー全体が活発に活動し、新規会員の紹介や
製品の購入を積極的に行うことで、ラインが成長する。
有利な配置: あなた自身や系列のメンバーが、戦略的に新規会員を片側のラインに集中して
配置することで、意図的にパワーラインを形成する。
片側ラインが成長したことにより、もう一方の系列(通常「弱小ライン」や「ペイライン」と呼ばれます)と合算して報酬を得るための基盤ができます。パワーラインに乗ったメンバーの
モチベーションも保つことができます。
もちろん、このパワーラインに頼りすぎると、自身の紹介活動がおろそかになり、もう一方のラインが育たず、結果的に報酬が伸び悩む可能性があります。
しかし、このパワーラインに乗れるか乗れないかで、かなり状況に差が出てくるようです。
この不平等な一面は、既にネットワークビジネス(MLM)の経験のあるトップリーダークラスの方々なら知っているはずです。それなのに、この事実を語らなのは一体なぜなのでしょうか?
メリット
・組織構築のシンプルさ:左右の系列をバランス良く成長させることを目指すため、
比較的シンプルな組織構築をしやすい
・系列間の協力:上位の系列からの参加者が下に配置される(スピルオーバー、振り落とし)
下位のメンバーも組織を拡大しやすくなる可能性がある
デメリット
・難しさ:実際は2本の枝を均等にバランスよく伸ばしていくのが難しい
・取りっぱぐれ:グループが大きくなっても収入が取れないケース(片伸び)がある
・活動減退:スピルオーバーに依存し、活動が鈍るメンバーが出てくる
・製品を愛用しない:報酬プランを強く推して勧誘するので、商品やサービスの愛用者になりにくい
・不平等:パワーラインに不平等な配置がされることがある
前提としてバイナリーの報酬は、「左右小さい方に準した報酬」になるため、左右のバランスが
取れず、片方のラインだけが大きく伸びたとても、収入になり得ません。
いわゆる「収入の取りっぱぐれ」が発生しやすくなります。
また、バイナリー最大のメリット「スピルオーバー」が最大のデメリットとなっていることにも気づいてない方が多いように見受けられます。
「アップからの紹介がある≒自分は集客しなくていい」などと、一部のそのような考えを持ってしまっている人がいることで、組織拡大に繋がりにくくなってしまいます。
また、会社説明会では「スピルオーバー(振り落とし)があるから初心者でも大丈夫」と思わせる話が多いですから、それは勧誘者にも原因があるのではないでしょうか?
確かに上記バイナリーの仕組みは、自分が集客できなくてもダウンさんをもらうことができますが、それを謳い文句として誘ってしまっては、それを目的とした人しか参加しないことにまります。
ネットワークビジネス(MLM)は自ら学び、行動することで成功を勝ち取れるものです。
待ちの姿勢では、決して成功はあり得ません。
更には、パワーラインの真実を知ったら・・・。
実はいろんなマイナス面が潜んでいました。
ユニレベル

単一の段を意味しています。
その他報酬プランの中でも極めて単純明快なプランで初心者でも理解しやすく、手堅く収入を取ることができます。
また、活動に伴い個人の実力を上げることができるので、スキルアップすることもできます。
自分の直紹介を1段目、1段目の人の直紹介を2段目としており、自分から何系列も出せることが
できます。
ユニレベルは、「何段目で何%」というようにどのレベルの人からどれだけ報酬がもらえるかを考えるシンプルなプランです。
つまり、その段数で何%になるかが重要で1段目に多くの報酬を渡す会社もあれば、3段目ぐらいから報酬が大きくなるような会社もあり、割合については決められておりません。
メリット
・仕組みの透明性:シンプルでわかりやすい
・取り組みやすさ:報酬やタイトルの条件が比較的緩く設定されている
自分から何系列も出せ、初心者でも収入を作りやすい
収入が急激に落ちることはなく、安定収入を生み出しやすい
デメリット
もちろんですが、デメリットもあります。
・制限:報酬の対象となる段数に制限がある
・多数の直紹介が必要:多くの収入を得るためには直紹介者を増やす必要がある
・ダウン教育:ダウンラインを教育して成長させないと自分が集客するしか人が増えない
可能性がある
上記デメリットから伺えるのは、各個人のスキルが求められていると思います。
特にバイナリーと言った2本の枝しかつけれないものと異なり、直紹介者を出せば出す分、収入を増やすことができます。その代わり増やせない人はいつまで経っても収入を作ることはできません。
いかに人を集めることができるかが鍵となっています。人を集めると一言で言ってもそんなに簡単じゃありません。
そして、その集めた人を教育し、皆で成長していくことも鍵になります。
しかし、今ではネットワークビジネスもインターネットを使った集客、ネットっを活用して
たくさんの人々と繋がることが可能となってきています。
そうすることで上記デメリットが全て解決され、在宅での活動が可能になるわけです。
しかも、こちらから勧誘することなく、興味ある人だけが来る仕組みも作れます。
会社によってはまだまだ許可されていないところもありますが、いくつかの会社ではインターネット集客を認めている会社もあります。
せっかく夢や目標を叶えるためにネットワークビジネスをされるのでしたら、インターネット集客可能な会社で活動したいですよね。
とはいえ、ネットワークビジネスにはそれに適したネット集客法があるようですので、
やみくもにいろんなネット集客法に手を出すと、成功から遠のいでいくので、
まとめ
メリット | デメリット | |
ステアステップ | ・努力次第でタイトルが上がり、 報酬率もアップするため、 高収入を目指しやすい ・昇格あり、降格ありなので 実力、組織力がつく | ・タイトルが低いうちは収入が不安定 ・高い販売スキルが必要 ・タイトル維持のための買い込み発生 ・ダウンが成長しすぎると、 自分の収入が落ちてしまう (同じタイトルのダウンからの報酬は0) |
ブレイクアウェイ | ・独立したグループを作ることで 大きな報酬が得られる ・人を育てることができる人が 収入を伸ばしやすい ・自分自身が独立することで アップより収入を増やせる | ・独立させることで 収入が減ってしまう ・独立によるボーナスよりも ダウンが無くなった損失大 ・収入が減らないように 常に集客、組織再構築する必要がある ・タイトル維持のための買い込み発生 ・タイトルを獲得しないと 収入を得ることが難しい |
バイナリー | ・左右2系列と比較的シンプルな組織構築 をしやすい ・スピルオーバーにより 下位のメンバーも組織を作りやすくなる 可能性がある | ・実際は2本の枝を均等にバランスよく 伸ばしていくのが難しい ・グループが大きくなっても 収入が取れないケース(片伸び)がある ・スピルオーバーに依存し、 行動しなくなるメンバーが出てくる グループが拡大しにくい ・報酬プランを強く推して 勧誘するので、商品やサービスの 愛用者になりにくい |
ユニレベル | ・シンプルでわかりやすい ・報酬やタイトルの条件が 比較的緩く設定されている ・初心者でも収入を作りやすい ・収入が急激に落ちることは なく、安定収入を生み出しやすい | ・報酬の対象となる段数に 制限がある ・多くの収入を得るためには 直紹介者を増やす必要がある ・ダウンラインを教育して 成長させないと自分が 集客するしか人が増えない 可能性がある |
どの報酬プランが絶対というものはありません。
全てのプランでメリットデメリットがあるので、自分に合った報酬プランで活動できれば良いと思います。
しかしながら、総合的に考えて「ユニレベル」であるなら、多くの人が収入を増やすことができるのではないかと思います。
どんな人が参加し、どんな人が自分の下に付くのかはかわかりませんが、トップリーダーのような気質を持った人はつかないでしょう。自分とご縁があった、普通の人が自分の下に付くことがほとんどだと思います。
自分だけでなく、参加した人が皆同じようにできるものでなければ、組織として大きくしていくのは難しいのではないかと思います。
全ての人が精神的にも無理なく続けられるプランは「ユニレベル」なのではないでしょうか?
楽して稼げるものはありません。欲張っても稼げません。
「ユニレベル」は、地道にコツコツ経験を積み、実力をつけ、確実に報酬を積み上げていけるプランだと思います。
自分のことだけではなく、今後参加される方の気持ちを汲みながら、グループを大きくし、みんなで収入を得られるようにしていきたいですね。
「塵も積もれば山となる」 精神で!!